Hey Bro。「やろう」と決めたのに、気づけば三日坊主。そんな経験はないだろうか。
続かないからといって、意志が弱いと決めつけなくていい。毎回「やるか、やらないか」をその場で判断していないか。まず見直したいのは、行動を始めるまでの流れだ。
そこで使えるのが、If-Thenプランニング。「もし〇〇したら、△△する」と先に決めておくことで、迷いを減らし、行動を自然に始めやすくする。この記事では、If-Thenプランニングの仕組みから効果、失敗しない設計、実践方法まで分かりやすく解説する。
気合いを入れ直す前に、続けたい行動のきっかけを一つ決めてみよう。小さなルールからでいい。では、はじめよう。
男磨きラボ代表 Leo毎回、気合いだけで始めるのは大変だろう。朝食後や帰宅後など、いつもの行動を次の一歩の合図にしてみよう。
| この記事の要点 |
|---|
| If-Thenプランニングは、「もしXならYをする」と条件と行動を先に決め、迷わず動きやすくする方法。 |
| 効果のポイントは、実行時の迷いを減らし、条件を行動のきっかけにできること。 |
| 成功のコツは、Ifを具体的にし、Thenを小さくすること。続かなければルールを調整する。 |
If-Thenプランニングとは?意志力に頼りすぎず、行動を始める仕組み

If-Thenプランニングとは、「いつ・どこで・どんな状況になったら、何をするか」を事前に決めておく方法だ。心理学者Peter M. Gollwitzerが研究してきた実行意図(Implementation Intention)が学術的な土台にある。
通常の目標は「運動する」「勉強する」「早起きする」のように、何を目指すかを決める。一方、If-Thenプランニングは「朝食を食べ終えたら、英単語を3個復習する」のように、いつ実行するかまで先に決める。この違いが大きい。
If-Thenプランニングの基本形
基本形は「もし X という状況が起きたら、Y をする」。決めるのは、行動のきっかけと、そのあとにすること。この組み合わせだ。
- 「朝7時に目が覚めたら、10分間の瞑想をする」
- 「昼食後に眠気を感じたら、外に5分間出て光を浴びる」
- 「営業ミーティング後に落ち込んだら、成功事例を1件読む」
If-Thenプランニングの具体例|まずは7パターンだけ理解すればいい
大事なのは、例文を大量に暗記することではない。「この条件が来たら、この行動をする」という型をつかむこと。次の7パターンから、自分の生活に近いものを一つ探してみよう。
- 朝活:「目覚ましが鳴ったら、カーテンを開ける」
- 勉強:「朝食を食べ終えたら、参考書を1ページ開く」
- 副業:「仕事用PCを閉じたら、副業タスクを5分だけ進める」
- 筋トレ:「ジムに着いたら、最初の種目を1セット始める」
- ダイエット:「間食したくなったら、先に水を1杯飲む」
- スマホ:「ベッドに入ったら、スマホを充電場所へ置く」
- 感情管理:「イライラしたら、返事をする前に深呼吸を3回する」
ここでは型が分かれば十分だ。自分の生活にそのまま使えるルールを探したい人は、If-Thenプランニングの具体例57選で、朝・昼・夜・通勤・仕事・副業・筋トレなどシーン別にまとめている。
「習慣をつけたい」だけでは、いつ動けばいいのかが曖昧なままだ。そこで「朝7時になったら、瞑想を始める」のように、トリガー(条件)を具体的に決める。
目標を、日常のどの場面で実行するかまで落とし込むことが大事。自分なら何を合図にできるか、普段の一日を思い浮かべてみよう。
目標設定 vs If-Thenの比較
目標だけを決める場合と、If-Thenまで決める場合。違いを、決める内容・実行の瞬間・心理学上のポイント・研究例から整理する。
| 比較 | 目標だけ決める | If-Thenまで決める |
|---|---|---|
| 決める内容 | 「運動する」などゴール中心 | 「いつ・何をするか」まで具体化 |
| 実行の瞬間 | その場で「やるか」を考えやすい | 事前に決めた条件が行動の合図になる |
| 心理学上のポイント | 強い意図があっても行動に移らないことがある | 手がかりへの気づきと反応の自動性を高めやすい |
| 研究例 | 運動研究の比較群では約35~39% | 同研究の実行意図を含む群では91%が運動を実行 |
「運動する」と決めても、実行する場面では「今日もやるか」と考え直すことがある。If-Thenでは、その前に「朝5時に起きたら運動する」と合図を決めておく。判断を完全になくすのではなく、始めるまでの迷いを減らすというわけだ。
なぜIf-Thenで動きやすくなる?実行意図の2つの心理メカニズム
ここは「脳のどこが発火するか」と細かく考えるより、実行意図の研究で繰り返し示されている2つの心理メカニズムを押さえた方が分かりやすい。
1つ目は、「If」で決めた状況に気づきやすくなること。実行意図を作ると、事前に指定した手がかりの心的表象が活性化し、その状況を見逃しにくくなると考えられている。
2つ目は、「If」と「Then」の結びつきが強くなり、反応が素早く・効率的になりやすいこと。つまり、毎回ゼロから考え直すのではなく、条件を合図に行動へ移りやすくなる。
If-Thenの強さは「意志力を無限にすること」ではなく、行動開始までの迷いを減らすことにある。
習慣化には何日かかる?「66日」の正しい意味
では、行動が自然にできるようになるまで、どれくらいかかるのか。
イギリス・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のPhillippa Lally氏らが2010年に発表した研究では、96人の被験者が新しい習慣(「朝食後に果物を1つ食べる」など)を日常生活の中で継続し、行動が「自動化」されるまでの日数を測定した。
結果としてよく知られているのが「66日」という数字だ。ただし、これは「66日で誰でも完全に習慣化する」という意味ではない。研究で推定された自動性が一定水準に達するまでの中央値がおよそ66日で、個人差は非常に大きく、18日から254日まで幅があった。
この研究はIf-Thenプランニングそのものの効果ではなく、日常行動が自動化していく過程を調べた習慣形成研究だ。66日をIf-Thenの「成功期限」にするのは正確ではない。
数日で自然にできなくても、それだけで失敗とは言えない。日数を締め切りにするより、今の条件と行動が生活に合っているかを確かめていこう。
If-Thenプランニングが向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 「やろう」と思っていても、その場になると先延ばししてしまう人 朝・通勤・食後・帰宅後など、行動を起こすタイミングを決めやすい人 スマホ・間食・夜更かしなど、特定の状況で繰り返してしまう行動を変えたい人 イライラ・緊張・誘惑など、感情や突発的な場面での行動をコントロールしたい人 モチベーションや意志力ではなく、ルールで行動を続けたい人 | 「時間があったらやる」など、Ifの条件を曖昧なまま設定してしまう人 最初から「毎日1時間勉強する」など、Thenに大きすぎる行動を設定する人 1つの条件に複数の行動を詰め込み、一気に生活を変えようとする人 条件を決めるだけで満足し、実際の生活で試して修正しない人 |
If-Thenプランニングのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| その場で「やるか・やらないか」を判断する回数を減らせる 「If=条件」が行動開始のトリガーになるため、先延ばしを防ぎやすい 朝活・勉強・副業・筋トレ・ダイエットなど、幅広い習慣に使える 「イライラしたら深呼吸する」のように、感情や誘惑への対処にも使える 特別な道具やアプリがなくても、「もし〇〇したら△△する」と決めるだけで始められる | Ifの条件が曖昧だと、行動を始めるタイミングも曖昧になる Thenの負荷が大きすぎると、条件に気づいても実行できない 生活環境や予定が変わると、設定したIfが発生しなくなることがある ルールを増やしすぎると覚えきれず、かえって行動が複雑になる 一度決めれば永久に機能するわけではなく、続かなければIfとThenを調整する必要がある |
If-Thenプランニングは万能ではない。それでも、「やりたいのに、始める場面で迷ってしまう」という悩みには使いどころがある。意志力だけに頼らず、始めやすいルールを作る。今、後回しにしている行動を一つ当てはめてみると、使い方が見えてくるはずだ。
なぜ決めたことをやり続けられない?「変化への抵抗」と実行の壁
「今日からやる」と決めたのに、その時になると「今日はいいか」と流されてしまう。そんな時、決意の弱さだけを責めても、次の一手は見えにくい。行動の直前に何を迷い、何が負担になっているのか。始めるまでの流れを、少し分けて見てみよう。
ホメオスタシス|人は変化より「いつもの状態」を選びやすい

ホメオスタシス(恒常性)とは本来、体温・血糖値・心拍数など、身体内部の状態を一定の範囲に保とうとする生理学的な仕組みを指す。
暑くなれば汗をかき、寒くなれば身体を震わせるように、人間の身体は変化が起きるたびに調整し、安定した状態を維持している。
もちろん、習慣が続かない理由をホメオスタシスだけで説明することはできない。ただ、習慣化を考えるうえで重要なのは、人は急激な変化よりも、これまで繰り返してきた状態を選びやすいという点だ。
たとえば「毎朝5時に起きる」「仕事が終わったら1時間勉強する」と決めても、それまでの生活との差が大きいほど、睡眠・時間・体力・判断など複数の負荷が一気に増える。
変わりたいという意思があっても、実行する瞬間には「いつもの方が楽」という反応が出やすい。ここに、決意と行動のズレが生まれる。
「変わりたいのに、なぜか元の生活へ戻ってしまう」という仕組みをさらに深く知りたい場合は、ホメオスタシスとは?変わりたいのに“元に戻る”仕組みと味方につける方法で詳しく解説している。
コンフォートゾーン|人は「正しい行動」より「慣れた行動」に戻りやすい

この状態を理解するうえで分かりやすいのが、コンフォートゾーンという考え方だ。
コンフォートゾーンとは、自分にとって慣れていて、強いストレスや負荷を感じずに行動できる心理的な範囲を指す。
- 帰宅したらソファに座る
- 食後にスマホを見る
- 疲れたらYouTubeを開く
- 朝はギリギリまで寝る
こうした行動も、何度も繰り返せば「いつものパターン」になる。
良いと分かっている行動と、つい選んでしまう行動は同じとは限らない。慣れた方へ戻りやすいなら、新しい行動も始めやすい形にしておくことが大事。
勉強した方がいいと分かっていてもスマホを見る。ジムへ行くと決めていても家へ帰る。頭では分かっているのに、慣れた選択肢へ手が伸びることはあるだろう。毎回頑張って選び直すだけでなく、参考書を開いておく、ウェアを出しておく。始める前の準備から変えてみていい。
仕事・筋トレ・人間関係など、日常に潜むコンフォートゾーンの具体例や、無理なくその範囲を広げていく方法は、コンフォートゾーンとは?抜け出せない理由と広げる方法で詳しく解説している。
「判断の瞬間」が、元の行動へ戻る隙になる
新しい習慣を始める直前には、こんな迷いが入り込みやすい。
「今から筋トレするか」
「今日は疲れているし、明日にするか」
「勉強するか、少しスマホを見るか」
この選択肢が頭の中に並んだ瞬間、すでに「いつもの行動」へ戻るルートが開いている。とくに疲労やストレスが強い日は、人は複雑な判断よりも、慣れていて負荷の小さい選択を取りやすくなる。
見直したいのは、やる気の強さだけではない。実行するたびに「どうするか」を決め直している場面だ。
強く決意していても、毎日「今日はやる?」と考えれば、後回しにする日もある。そこで、あらかじめ条件と行動を決めておく。気合いを足す前に、迷いが入り込む場面を一つ減らしてみよう。
If-Thenプランニングで「判断の瞬間」を減らす
If-Thenプランニングでは、「もし〇〇したら、△△する」と先に決めておく。実行する場面で毎回考え直す代わりに、条件を次の行動の合図にする。その場の自分を説得する負担を減らすための工夫だ。
スモールスタートが「行動の大きさ」を小さくする工夫なら、If-Thenは「いつ始めるか」を決める工夫。この二つは組み合わせて使える。「朝食後に、参考書を1ページ開く」なら、きっかけも最初の一歩も具体的になる。
ここまで、実行する直前の迷いを見てきた。では、If-Thenプランニングにはどんな強みがあるのか。研究結果の数字と、その使いどころを分けて整理していく。
If-Thenプランニングの効果は?研究から分かる3つの強み
If-Thenプランニングには研究蓄積がある。Gollwitzer & Sheeran(2006)のメタ分析では、94研究を通じて目標達成に対する中~大程度の効果(d=0.65)が報告された。
また、よく引用されるMilne・Orbell・Sheeran(2002)の運動研究では、動機づけに加えて実行意図を作った群で91%が運動を実行した一方、比較群では約35~39%だった。
ここで重要なのは、「If-Thenを使えば何でも91%成功する」という意味ではないことだ。91%は特定条件の研究結果。より広い根拠として見るべきなのは、複数研究をまとめたメタ分析でIf-Thenの有効性が確認されている点だ。
強み① 実行時の「迷い」を減らせる
普通の目標設定では、実行するたびに「今やる?」「あとでやる?」「今日は休む?」という判断が入り込む。If-Thenは、この判断を事前に済ませておく。
たとえば「夜に運動する」だけでは、仕事が終わるたびに実行するかを考え直す必要がある。しかし「帰宅してカバンを置いたら、ウェアに着替える」と決めておけば、帰宅という状況そのものが次の行動の合図になる。
大事なのは、判断を何回減らせるかを数えることではない。行動の直前に起こる「今やるか、あとにするか」の迷いを減らすこと。まずは、帰宅後など迷いやすい場面を一つ選んでみよう。
強み② 条件(If)を見逃しにくくなる
実行意図を作ると、「If」に設定した状況への注意が高まりやすい。研究では、あらかじめ指定した手がかりがアクセスしやすくなり、行動すべきタイミングに気づきやすくなることが示されている。
たとえば「朝食を終えたら、英単語を3個復習する」と決めると、朝食後が行動開始の手がかりになる。自分のルールも、「いつか」ではなく「この場面」と分かる形になっているか。ここを確かめておこう。
強み③ モチベーションだけに依存しにくい
新しいことを始めた直後はやる気があっても、数日・数週間たてば新鮮さは薄れる。しかも筋トレ、勉強、副業のような行動は、成果が見えるまで時間がかかる。ここで「今日はいいか」が入り込みやすい。
If-Thenでは、やる気が高まるのを待つ代わりに、決めておいた条件を合図にする。ただし、疲労や落ち込みを無視して動くためのものではない。余裕がない日は行動を小さくしていい。その日の自分に実行できる形を残しておくことが大事だ。
意志力に頼りすぎない|If-Thenプランニングが「毎回決める」を減らす
If-Thenプランニングの価値は、「意志力が有限だから」だけでは説明できない。より重要なのは、目標行動を実行するたびに、その場で意思決定し直す必要を減らせることだ。
「自我消耗」は有名だが、現在も議論が続いている
心理学では、自己コントロールを使った後に次の自己制御が弱くなるという「自我消耗(ego depletion)」仮説が長く研究されてきた。一方、その後の研究では効果の大きさや再現性について議論もあり、「意志力は使うほど必ず枯渇する」と断定するのは適切ではない。
それでも実生活では、疲労・ストレス・時間不足などによって「今やるかどうか」を考える負担が増える場面はある。If-Thenは、そうした時に毎回自分を説得するのではなく、平常時の自分が先にルールを決めておくための方法として使える。
仕事でも、「始業してPCを開いたら、最重要タスクを一つ確認する」と決めておけば、何から始めるかの迷いを減らせる。朝に限る必要はない。自分が取り組みやすい時間帯に、仕事を始める合図を置いてみよう。
日常の「判断地獄」が習慣化を妨害する
朝:「何を食べるか」「何を着るか」「何から始めるか」
昼:「優先順位をどうするか」「どこで昼食するか」「メール対応の順序は」
夜:「疲れてる中でルール実行するか」「スマホを見るか」「寝るか」
一日の中には、細かな判断がいくつもある。疲れた夜に「ここから運動するか」と考えるのが負担になることもあるだろう。そんな時に備えて、始める合図と小さな行動を先に決めておく。毎晩の自分に、全部を任せなくていい。
「決断を減らす」は目的ではなく、重要な行動を迷わず始めるための手段
「決断を減らす」という考え方は、服や食事をすべて固定することが目的ではない。If-Thenプランニングで本当に減らしたいのは、自分にとって重要な目標行動の直前に起こる迷いだ。
運動するか迷う。勉強を始めるか迷う。副業を今日やるか迷う。スマホを閉じるか迷う。この小さな交渉が毎日起きると、行動はその日の気分や状況に左右されやすくなる。
「朝食後は英単語」「帰宅後はウェアへ着替える」「ベッドに入ったらスマホを置く」。こうして、行動の入口を先に決める。If-Thenは人生から判断をなくす技術ではない。大事な行動を始めやすくするための工夫だ。毎日のどこに入口を置くか、一つ選んでみよう。
Steve Jobs、Mark Zuckerberg など成功者が「制服」を着る理由
Steve Jobsは毎日同じ黒いタートルネック。Mark Zuckerbergはグレーのtシャツとジーンズ。この2人だけではない。バラク・オバマ元大統領も、大統領在任中はグレーか青のスーツしか着ないと公言していた。
理由も同じだ。「決断を減らそうとしている」と本人が語っている。何を食べるか、何を着るかといった些細な決断にエネルギーを使いたくない。もっと重要な決断のために意志力を残しておきたいという考えだ。
また物理学者アルベルト・アインシュタインも、同じ色のグレーのスーツばかりのクローゼットを持っていたという逸話が知られている。天才科学者ですら、服選びに脳のリソースを割くのを避けていた。
こうした服装の例から考えたいのは、日常の選択をどこまで決めておくかということだ。同じ服を着れば重要な決断の質が必ず上がる、とまでは言えない。自分にとって迷う必要のない部分を決めておく。その考え方を参考にすればいい。
If-Thenでも、先に決めておくのは行動の入口だ。成功者の生活を丸ごとまねる必要はない。自分がよく立ち止まる場面に、一つのルールを置いてみよう。
If-Thenプランニングを正しく設計する3つの実装原則

If-Thenルールは、条件と行動の組み合わせが肝心だ。続かない時は、気合いを入れ直す前に設計を確認する。見直したいポイントは、次の三つ。
原則① 条件は『頻繁に起こる・具体的な』ものを選ぶ
❌ 曖昧な例:「やる気が出たら勉強する」「時間があったら運動する」→ いつ条件が成立したのか分かりにくく、後回しにしやすい。
✅ 良い例:「朝食後に英単語を20個覚える」「帰宅直後に10分散歩する」
→ 毎日確実に起こる条件 + 具体的な動作。脳が記憶しやすい。
条件の候補:
- 時刻:「朝5時」「昼12時」
- 場所:「リビング」「カフェ」
- 人:「妻と朝食後」
- 既習慣直後:「朝食後」「シャワー後」
毎日起こる「朝食後」などは、ルールを試す機会を作りやすい。頻繁に起こるだけでなく、その場で行動できるかも大事。自分の生活で、気づきやすく使いやすい合図を選ぼう。
原則② 行動は『即座に実行可能・小さな』ものにする
❌ 負担が大きい例:「朝5時に起きたら、1時間の英語学習をする」→ 今の生活に合わなければ、始める前から負担になる。
✅ 小さくした例:「朝5時に起きたら、アプリで3単語復習する」→ まずは、この量で試す。余裕ができたら増やしてもいい。
小さく始める理由は、「その行動だけで十分だから」ではない。最初の摩擦を下げ、始める回数そのものを増やすためだ。始めてしまえば、その日の余力に応じて自然に続けられることもある。
Week 1:3単語復習 → Week 4:10単語復習 → Month 3:30単語復習
最初から大きな成果を狙うより、「この量なら始められる」と思えるサイズにすることが大事。行動量は、続けられる形が見えてから増やしていい。数字はあくまで例だ。自分の生活に合わせて調整してみよう。
原則③ 条件と行動を『密接に関連付ける』
弱い関連性の例:「お風呂から出たら、読書する」→ お風呂と読書の間に必然性がない。
脱衣所で服を着て、リビングに移動して、やっと本を開く。その間に他の誘惑(スマホ、テレビ)に流れてしまう。
強い関連性の例:「湯船に浸かったら、10分間だけ本を読む」→ 湯船に浸かる=物理的にその場から動けない状態。手元に本さえ置いておけば、他に選択肢がないまま自然と読書に入れる。
男磨きラボ代表 Leo条件に気づいてから行動するまでに、移動や準備がいくつも必要になっていないか。間に手間があるなら、本を使う場所に置くなど、取りかかるまでの流れを短くしてみよう。
If-Thenプランニングが続かない7つの原因と改善策
ルールを作ったのに続かない。そんな時は、自分を責める前に条件と行動を見直していい。ここでは、設計と実行の両方から、七つのつまずき方を整理する。
原因① 「条件が曖昧すぎる」
❌「やる気が出たら勉強する」→ 脳が認識できない。「やる気」の定義が曖昧。
❌「疲れたら休む」→ 常に疲れてる状態は「通常」。永遠に休むことになる。
✅「朝5時に目覚ましが鳴ったら、カーテンを開けて深呼吸3回。目標リストを確認し、瞑想後に作業に入る。」
✅「22時になったらベッドに入り、間接照明に切り替えて本を読む。眠くなったらそのまま照明を消して眠る」
「やる気が出たら」では、始めるタイミングをその都度判断することになる。時刻・場所・いつもの行動など、気づきやすい目印に置き換えられないかを考えてみよう。
大事なのは、自分で「今がその条件だ」と分かること。書いたルールを読んで、始める場面が思い浮かぶか確認してみよう。
原因② 「行動が大きすぎる」
❌「朝5時に起きたら、1時間ジョギングする」 → ハードルが高すぎて、初日から心理的抵抗が発生する。
❌「帰宅したら、資格試験の参考書を2章分読む」→ 疲れて帰った日に実行できるボリュームではない。
「今日は無理」が積み重なり、ルール自体が形骸化する。
✅「朝5時に起きたら、玄関で靴を履いて外に出るだけ」
✅「帰宅したら、参考書を1ページだけ開く。流し見でOK」
ルールを作る時は、やる気のある日の自分を基準にしがちだ。しかし実行する日は、忙しいこともある。元気な日だけでなく、余裕の少ない日にも始められる大きさにしておこう。休息が必要な時は、休む判断も大切だ。
原因③ 「条件と行動のつながりが弱い」
❌「朝起きたら、株の勉強をする」 → 起床と株式投資に因果関係がない。脳が「なぜ今?」と毎回問い直し、実行への抵抗が生まれる。
✅「深呼吸をしたら、そのまま投資ニュースを読む」 → 覚醒(深呼吸)→ 情報処理(読む)という自然な流れ。脳が「理由がある」と認識し、シナプスが強化されやすい。
条件と行動の間に、移動や道具の準備などの手間が多いと、取りかかりにくくなる。因果関係を無理に作る必要はない。「条件に気づいたら、その場で始められるか」。まずはここを見直すといい。
原因④ 「一度に複数のルールを欲張る」
❌ 一度に増やす例:「朝5時起き+運動+瞑想+英語学習」を同時にスタート → 負担が大きく、どのルールが生活に合うかも見極めにくい。
✅ 絞った例:「起きたら水を飲む」など、一つから試す → 無理なく続けられる形が見えてから、次を追加する。
「どうせやるなら全部変えたい」と思うこともあるだろう。それでも、最初は一つに絞ると振り返りやすい。実行できた場面と、つまずいた場面を記録する。生活に合う形が見えてから、次を加えていい。
ここまでの4つは「ルールを作る段階」の失敗だ。ただし、設計が良くても実生活では予定外のことが起きる。残り3つは「実行する段階」で起こりやすい失敗として整理する。
原因⑤ 成果が見えず、モチベーションが落ちる
Week 1:「新しい習慣!」テンション高い
Week 2-3:「本当に効いてるのか…」と疑念 ← この「習慣化の谷」が危険
Week 4:「別にいいか」と放棄
⚠️ 原因:新鮮さが失われ、成果もまだ見えない段階。最初の勢いだけでは続きにくくなり、「これを続ける意味があるのか」と疑いやすくなる。
💡 克服方法:
- 「モチベーション関係なく実行」という覚悟を最初に決める
- ミニ版を用意(「5分版でいい」という許可)
- グラフで成果を可視化(データが小さな勝利を証明してくれる)
成果が見えにくいからといって、すぐに効果がないと決めつけなくていい。まずは実行できた回数と、行動の内容を分けて確かめる。続けるか、やり方を変えるかを考える材料にしていこう。
原因⑥ 転勤・旅行・休日でIfの条件が崩れる
成功:「朝5時に起きて勉強」が定着
転機:転勤・異動・引っ越し
崩壊:新環境で「朝5時」が機能しなくなる
💡 克服方法①:「汎用化(時刻ベース → 相対的時刻)」
変更前:「朝5時に起きたら…」
変更後:「睡眠6時間後に起きたら…」
💡 克服方法②:「汎用化(場所)」
変更前:「リビングで勉強」
変更後:「どこでも勉強」のルール化
環境が変わったら、ルールも変えていい。決めた時刻や場所が使いにくくなった場合は、「起床後」「朝食後」など、新しい生活でも気づける合図を探してみよう。
原因⑦ 疲労やストレスでルールを無視する
通常日:「決まったルールだから実行」
感情的な日:「落ち込んでる」「疲れてる」「イライラ」 → ルール無視
⚠️ ポイント:強い疲労やストレスがある日は、普段ならできる自己コントロールが難しくなることがある。だから「元気な日のルール」だけでは足りない。
💡 克服方法:「ミニルール版」の事前準備
本ルール:「朝5時起床 → 1時間勉強」
ミニ版:「朝5時起床 → 15分勉強」
超ミニ版:「朝6時起床 → 5分勉強」
✅ 狙い:「完全にゼロの日」を減らし、「最低ラインだけは実行した」という連続性を残す。
疲れや感情を、力ずくで押さえ込む必要はない。通常版が難しい時はミニ版へ切り替える。無理がある時は休む。その日の状態に合わせて選べる形を用意しておこう。
失敗しても大丈夫|If-Thenルールを立て直す3つの考え方
If-Thenプランニングは、一回守れなかったら終わりではない。疲れていたのか、条件に気づかなかったのか、行動が大きすぎたのか。できなかった日にも、見直す手がかりはある。一日の結果だけで、自分の性格まで決めつけなくていい。次に変えられる部分を一つ探してみよう。
立て直し① 疲れた日は「ミニ版」へ切り替える
シナリオ:仕事で嫌なことがあった日 → 帰宅後「今日はいいか…」
⚠️ ポイント:疲労やストレスが強い日は、計画通りに動く余裕が小さくなる。そこで通常版を無理に強要するのではなく、最低限のミニ版へ切り替える。
対策①:「ミニルール版」の準備 → 「疲れてる時は10分版」と許可を出す
対策②:「ストレス軽減活動の優先化」→「帰宅後5分瞑想 → その後ジョギング」で脳を落ち着かせてからルール実行
疲れた自分を責める前に、ルールの大きさを確かめる。10分でも重いなら、もっと小さくしていい。続けるための調整は、手を抜くこととは違うんだ。
立て直し② 結果ではなく「実行した回数」を記録する
時期:習慣開始から2~3週間(成果が目に見えない段階)
⚠️ 心理現象:ネガティブバイアス(悪い方に解釈する癖)
「25日続いた」 → 「たった25日」
「3単語覚えた」 → 「3単語で何が変わるの」
判断:「効果なし」 → 放棄
対策①:「数値化・グラフ化」→ 進捗を可視化 → 右肩上がりでモチベ向上
対策②:「報酬システム」→ 1週間達成で好物、1ヶ月達成で好きなことをする
対策③:「期待値リセット」→「1ヶ月では目に見える変化はない」と承知する
成果がまだ見えなくても、取り組んだ記録は残せる。カレンダーの○や短いメモで十分だ。何ができて、どこで止まったか。次の調整に使える形で残しておこう。
立て直し③ 1日の失敗と、自分の人格を切り離す
パターン:30日連続成功 → 1日失敗 → 「自分は意志が弱い」→「全て失敗」→ 全放棄
⚠️ 脳の問題:ネガティブバイアス(1つのミスを全体の失敗と認識)
克服①:「認知転換」→「失敗は『設計の問題』。『人格の問題』ではない」
克服②:「部分的成功の喜び」→「30日中29日成功=96.7%成功」と捉え直す
✅ 失敗した時のフロー:失敗原因分析 → 設計改善 → 再度実行
30日のうち、一日できなかった。それでも、29日取り組んだ事実は残っている。できなかった一日だけで、全部を失敗にしなくていい。次に戻れる条件を一つ決めてみよう。
If-Thenプランニング実装の「4つのステップ」

ここからは、自分のルールを作る番だ。紙でもスマホのメモでもいい。続けたい行動を一つ思い浮かべて、次の四つのステップに当てはめてみよう。
ステップ① 「目標を言語化する」(Why を決める)
やること:「3ヶ月で〇〇になりたい」のように、目指す状態を紙やメモに書く。まずは、自分が何を変えたいのかを言葉にする。
深掘り質問(Why を5段階):
- 「何をしたいのか」→「朝5時起きで勉強したい」
- 「なぜそれをしたいのか」→「勉強時間を確保したいから」
- 「なぜそれが必要なのか」→「1年後に昇進試験に合格したいから」
- 「なぜそれが必要なのか」→「人生を変えたいから」
- 「それを達成したら、人生のどこが変わるのか」→「給与UP・自信・新しい仲間」
何のために続けたいのかが分かれば、ルールに入れる行動も選びやすくなる。答えをきれいにまとめる必要はない。自分が納得できる理由を一つ残しておこう。
ステップ② 「障害と感情的抵抗を予測する」(失敗シミュレーション)
やること:「何が邪魔になるか」「どんなときに失敗しそうか」を5分で想像。
質問リスト:
- パターン①:「疲れてる日はどうするか」→「ミニ版(15分)を実行」
- パターン②:「雨の日は」→「室内版(室内運動)に変更」
- パターン③:「出張中は」→「ホテルでもできるバージョン」
- パターン④:「人間関係が悪い日は」→「いつも以上に実行(セルフケア)」
起こりそうな障害を紙やメモに書く。その場で始められないなら、どこを変えるか。先に対策を一つ考えておこう。
ステップ③ 「条件と行動を最適設計する」(If-Then ルール作成)
3つの要素を作成:
- 条件(What & When)→ 『3つの実装原則』の原則を確認
- 行動(How)→ 小さく実行可能に
- 検証(Check)→ 失敗パターンに該当していないか確認
テンプレート:
THEN:足を床に → ベランダに → 深呼吸3回 → 副業学習(15分~30分)
REASON:朝の脳は最もクリアで、学習効率が高い
ステップ④ 「可視化と記録」+ ミニ版の準備
可視化の方法:「壁に貼る」「声に出して確認する」「スマホのアラーム名にルールを書く」。全部やる必要はない。自分が思い出しやすい方法を一つ選ぶ。
記録の方法:カレンダーに○をつける、実行回数をグラフにする。続いた日だけでなく、できなかった理由も短く残すと、ルールを見直す材料になる。
ここまでで、If-Thenルールの作り方は理解できたはずだ。実際に自分の生活へ落とし込む段階では、If-Thenプランニングの具体例57選を使ってほしい。朝・昼・夜・通勤・仕事・副業・筋トレなど、シーン別にそのまま使える形でまとめている。
Leoの体験談|意志力に頼らず、If-Thenプランニングで習慣が続くようになった
私は昔から意志が強く、決めたことを何でも続けられた人間ではない。むしろ「明日から変わる」と決めては、何度も元の生活へ戻っていた。
早く起きようと決めても二度寝する。筋トレをすると決めても、疲れた日はやめる。副業や勉強も、「今日は仕事を頑張ったから」と後回しにする。何をやるべきかは分かっていた。それでも続かなかった。
当時はそのたびに、「自分は意志が弱い」「もっと自分を律さないとダメだ」と考えていた。
続かなかった原因は、「やるか」を毎回その場で決めていたことだった
今振り返ると、大きな問題は行動するたびに自分へ選択肢を与えていたことだった。
朝になれば、「起きるか、もう少し寝るか」。仕事が終われば、「今日は作業するか、休むか」。ジムへ行く時間になれば、「行くか、今日はやめるか」。毎回、その日の自分に判断させていた。元気な日はできる。しかし、疲れている日や仕事で嫌なことがあった日は、「今日はいいか」が勝つ。
そこで変えたのが、「やるかどうか」を実行する瞬間に決めるのではなく、元気な時に先に決めておくことだった。
「〇〇したら、△△する」
この形に落とし込み、条件が来たら次の行動へ移る。最初は、それだけだった。重要だったのは、完璧な1日を作ることではない。まず一つの判断を消すことだった。
小さなルールを積み重ねた結果、行動が「いつもの生活」に変わった
最初から何十個ものIf-Thenルールを作ったわけではない。一つのルールが生活に馴染んだら、次を一つ追加する。この繰り返しだった。
起きたら次の行動へ進む。電車に乗ったら決めた情報を確認する。仕事を始めたら最重要タスクを見る。決めたタイミングになったら筋トレや読書、作業へ移る。こうして生活の中に「条件 → 行動」を少しずつ増やしていった。
すると、それまで必要だった「よし、やるぞ」という気合いが少しずつ要らなくなった。
行動するか迷うのではなく、条件が来たから動く。その感覚へ変わっていった。
もちろん、予定が崩れる日もある。疲れて通常ルールを守れない日もある。そんな時は、行動をゼロにするのではなく、小さなミニ版へ切り替える。続かなければ、自分を責めるのではなくIfとThenを作り直す。
この考え方を続けた結果、早起き、週6日のジム、読書、副業、仕事など、それまで気合いで続けようとしていた行動が少しずつ日常になっていった。その積み重ねの先に、年収1,000万円超、副業月収188万円、体脂肪一桁、BIG3 ALL100kgといった結果もついてきた。
ただ、If-Thenプランニングで一番変わったのは実績ではない。「続かない=意志が弱い」ではなく、「続かないなら設計を変えればいい」と考えられるようになったことだ。
If-Thenプランニングは、自分を厳しく管理するためのルールではない。未来の自分が迷わないように、今の自分が先に道を決めておく仕組みだ。これが、私自身が実践して一番大きく変わった部分だった。
If-Thenプランニング「稼ぐ・鍛える・整える」の3軸連携

If-Thenプランニングは、1つの行動を「考えず始めやすくする」ためのツールだ。男磨きラボでは、これを「稼ぐ・鍛える・整える」の3軸に応用している。
ただし、3軸すべてに大量のルールを一気に作る必要はない。大切なのは、今いちばん改善したい軸から1つだけ始め、定着したら次へ広げること。ここでは考え方を理解するため、それぞれ代表例だけを見ていこう。
稼ぐ|「時間効率×収入」を最大化
稼ぐ軸で狙うのは、副業・学習・仕事改善の「始める瞬間」を固定することだ。収入を増やしたいと思っていても、「時間ができたらやる」では日常に飲み込まれる。
代表例は、「朝食が終わったら、副業学習を15分始める」。重要なのは15分という長さではなく、毎日起こる「朝食後」をIfにしている点だ。
1日30分なら、毎日取り組んだ場合は年間182.5時間になる。これは成果を保証する数字ではなく、時間の積み重ねを考える例だ。まずは「何分やるか」と一緒に、「何を終えたら始めるか」を決めてみよう。
始めてもすぐに気が散ってしまう場合は、ポモドーロテクニックのやり方が参考になる。作業と休憩をあらかじめ区切り、目の前の一つに取り組む時間を作っていこう。
鍛える|「身体パフォーマンス」を底上げ
鍛える軸では、「運動する」と決めるだけでは弱い。疲労や天候、仕事の忙しさによって、その日の判断が簡単に変わるからだ。
代表例は、「ジムに着いたら、最初の種目を1セット始める」。Ifを「やる気が出たら」ではなく、実際に起こる行動や場所に結びつける。Thenも「1時間追い込む」ではなく、まず始めるところまで小さくする。
運動習慣で見直したいのは、始めるかどうかを毎回気分だけで決めていないかという点だ。If-Thenは、トレーニングを始めやすくするための設計。疲労や痛みを無視して実行するルールにはしないことが大事だ。
ジムへ行くきっかけを決めたら、次は取り組む種目を選ぼう。筋トレBIG3の基本3種目と始め方では、種目ごとの役割と、軽い負荷から始める方法を確認できる。
整える|「心理的安定×思考空間」を確保
整える軸では、睡眠・スマホ・感情管理・振り返りなど、生活の土台になる行動へIf-Thenを使う。
代表例は、「イライラしたら、返信する前に深呼吸を3回する」。ここでは外部の出来事ではなく、自分の感情をIfとして設定している。実行意図では、時間や場所だけでなく、感情や思考のような内的な手がかりも利用できる。
整える軸で決めるのは、無理に頑張るためのルールだけではない。落ち着く、休む、振り返る。その入口も作っておくといい。稼ぐ・鍛えるを続けるために、自分の状態を確かめる時間も残しておこう。
3軸が連動した「実際のタイムライン」(朝5時~夜22時)
| 時刻 | ルール | 軸 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 4:30 | 起きたら、窓を開けて空気を入れ替え、白湯を作る | 整 | 外気を取り込み、睡眠モードから朝の活動モードへ切り替える |
| 4:33~4:40 | 白湯を作ったら、アファメーションを5〜10分行い、良い気分になる | 整 | 一日の最初に思考と感情を前向きな状態へ整える |
| 4:40~4:50 | アファメーションが終わったら、白湯を飲みながら単語帳と格言を見る | 整 | 頭が静かな朝の時間に知識と言葉をインプットする |
| 4:50~6:00 | インプットが終わったら、メディアの執筆を開始する | 稼 | 集中力の高い朝を、自分の資産を作る時間に変える |
| 5:00 | 執筆をしながら、緑茶を飲む | 整 | 朝の集中力と覚醒をサポートする |
| 5:30 | 時間になったら、無糖ココアを飲む | 整 | 朝の飲み物を習慣化し、コンディションを整える |
| 5:50 | ジムへ行く前に、プロテインを飲む | 鍛 | トレーニング前にタンパク質を補給する |
| 6:00 | ウェアに着替えてジムへ行く | 鍛 | 服装をトリガーにしてトレーニングモードへ切り替える |
| 6:10~7:00 | ジムに着いたら、7時までトレーニングをする | 鍛 | 筋力・体力を高め、身体を継続的に鍛える |
| 7:05 | 家に着いたら、シャワーを浴びる | 整 | 汗を流し、トレーニングから次の行動へ気持ちを切り替える |
| 7:10~7:30 | シャワーを浴びたら、20分読書する | 整 | 朝の集中力が高い時間に知識をインプットする |
| 7:30 | 読書が終わったら、ゆで卵を3つ食べてサプリを飲む | 鍛 | トレーニング後のタンパク質と必要な栄養を補給する |
| 7:33 | ゆで卵を食べたら、お弁当を作る | 整 | 一日の食事を事前に準備し、食生活を崩れにくくする |
| 7:45~8:15 | お弁当を作ったら、チャートを見て分析を行う&執筆活動 | 稼 | 毎日の分析によって相場感覚と判断力を磨く |
| 8:15 | 米と納豆または魚で朝食を食べながらYahoo!ニュースを見る | 整 | 朝食を取りながら国内外の主要ニュースを確認し、一日の情報をインプットする |
| 8:30 | 家を出たら、オーディオブックを聴きながら出社する | 稼 | 移動時間を学習時間に変える |
| 8:30~9:00 | 電車に乗ったら、最新のAI情報とメールを確認して9時に出社する | 稼 | 最新情報と仕事の連絡をまとめて確認し、頭を仕事モードへ切り替える |
| 11時台 | お腹が減ったら、サラダを食べる | 整 | 昼食前の空腹を抑え、食事のリズムを整える |
| 12:00 | 昼食を食べながら、エンタメ系のYouTubeを見る | 整 | 仕事から意識を離し、脳を一時的に休ませる |
| 12:30~13:00 | 睡眠導入音楽を聴きながら、13時まで仮眠する | 整 | 午後の集中力とパフォーマンスを回復させる |
| 15:00〜 | お腹が減ったら、炭酸水かプロテインを飲む | 鍛 | 余計な間食を防ぎながら必要に応じてタンパク質を補給する |
| 16:00 | 時間になったら、弁当その②(米、鶏胸肉、キムチ)を食べる | 鍛 | 筋肉を維持するために計画的に栄養を補給する |
| 18:30頃 | 仕事が終わったら、音楽を聴きながら帰宅する | 整 | 仕事モードからプライベートへ気持ちを切り替える |
| 19:00 | 帰宅したら、鯖缶か豆腐を食べる | 鍛 | 手軽に良質なタンパク質を補給する |
| 19:00~19:30 | 食事をしたら、YouTubeを見るなど自由時間を過ごす | 整 | 意図的に何もしない時間を作り、仕事後の緊張をリセットする |
| 19:30 | 自由時間が終わったら、企業のIR情報を確認する。チャンスがあればトレードも行う | 稼 | 企業分析と相場の実践を積み重ね、投資判断力を磨く |
| IR確認後~20:50 | 企業分析やトレードが終わったら、メディアの執筆活動を行う | 稼 | 夜の時間を情報発信と資産形成につながるアウトプットへ変える |
| 20:50 | アラームが鳴ったら、お風呂のお湯を溜める | 整 | 夜の活動を強制的に区切り、休息モードへ切り替える |
| 20:50~21:00 | お湯を溜めている間に、本を読む | 整 | 待ち時間をそのままインプット時間へ変える |
| 21:00 | お風呂に浸かったら、本を10分読む×2セットを行う | 整 | 入浴時間をリラックスとインプットの時間に変える |
| 21:50 | お風呂を出たら、ストレッチを5分してから10分読書する | 鍛 | 身体をほぐしながら、就寝前の時間を落ち着かせる |
| 22:00 | ギリシャヨーグルトとブルーベリーを食べる | 整 | 就寝前の軽い栄養補給をルーティン化する |
| 22:10 | 食べ終わったら、照明を暖色系に変える | 整 | 光環境を変え、身体と脳を睡眠モードへ近づける |
| 22:30~23:00 | 眠気が出てきたらベッドに入り、本を読む。限界まで眠くなったら耳栓をして寝る | 整 | 眠気に合わせて自然に入眠し、睡眠環境まで整える |
これは私の平日のタイムラインだが、そのまままねる必要はない。参考にしてほしいのは、稼ぐ・鍛える・整えるを、前の行動から次の行動へつなぐ考え方だ。
まずは一日の中で、つなげられそうな二つを探してみよう。「仕事用PCを閉じたら、ウェアに着替える」。そんな一組からでいい。自分の生活に合う流れを作っていこう。
※習慣化のテクニックとしてこちらも参考にしてほしい。
If-Thenプランニングについて、よくある質問(Q&A)
Q1 If-Thenプランニングとは、簡単に言うと何ですか?
A:「もし〇〇したら、△△する」と先に決める方法だ。目標だけでなく、実行する条件まで決めることで、その状況が来た時に行動へ移りやすくする。心理学では実行意図(Implementation Intention)と呼ばれる。
Q2 If-Thenプランニングを作ったのは誰ですか?
A:学術的な基盤は、心理学者Peter M. Gollwitzerが研究してきた実行意図(Implementation Intention)だ。1999年のレビューで理論が整理され、その後Gollwitzer & Sheeran(2006)が94研究を対象にメタ分析を行い、目標達成への中~大程度の効果(d=0.65)を報告している。
Q3 複数のIf-Thenルールを同時に作ってもいいですか?
A:複数作ることはできるが、迷うなら一つから始めると見直しやすい。実行できるか、負担は大きくないかを確かめ、生活に合う形が見えてから次を加えていい。習慣化までの日数を、一律に3〜4週間と決める必要はない。
Q4 If-Thenルールが習慣化しないときはどうしますか?
A:条件に気づけるか、行動が大きすぎないか、余裕のない日に使うミニ版があるかを確認してみよう。変える箇所は、まず一つでいい。生活に合わなくなったルールは、作り直していいんだ。
Q5 If-Thenプランニングは本当に効果があるのですか?
A:「脳科学で万能な効果が証明された」という表現は正確ではない。しかし、心理学の実行意図としては研究蓄積があり、Gollwitzer & Sheeran(2006)の94研究メタ分析では、目標達成に対する中~大程度の効果(d=0.65)が報告されている。
つまり、If-Thenは魔法ではないが、意図を実際の行動へ移すための有力な自己調整手法として研究されている。
Q6 If-Thenプランニングを始めるのに、最高のタイミングはありますか?
A:大きな準備を待たず、小さく試せるタイミングで始めればいい。「朝食を終えたら、参考書を1ページ開く」など、一つのルールを今日決めてみよう。実行したあとで、自分の生活に合うか確かめていけばいい。
参考文献・出典
- Gollwitzer, P. M. (1999). Implementation intentions: Strong effects of simple plans. American Psychologist, 54(7), 493–503. 論文を見る
- Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes. Advances in Experimental Social Psychology, 38, 69–119.(94件の研究、効果量d=0.65)
- Milne, S., Orbell, S., & Sheeran, P. (2002). Combining motivational and volitional interventions to promote exercise participation. British Journal of Health Psychology, 7(2), 163–184.(継続率91%/35%のデータ元) 論文を見る
- Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2010). How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40(6), 998–1009.(習慣化66日のデータ元)
- National Cancer Institute. Implementation Intentions — 実行意図の仕組み、手がかりのアクセシビリティ、反応の自動性、94研究メタ分析の整理。資料を見る
- Maurer, R. (2004). One Small Step Can Change Your Life: The Kaizen Way. Workman Publishing.(ホメオスタシスと扁桃体の脅威反応の出典) 書籍情報を見る
まとめ|If-Thenプランニングで意志力に頼らない習慣を作る
If-Thenプランニングは、複雑に見えるが、本質は1つだ。
「もしXなら、Yをする」を先に決めておく。
研究で報告された割合は、対象者・課題・期間などの条件に結びついた結果だ。誰にでも同じ継続率が当てはまるわけではない。
条件を具体的にし、行動を小さくする。続かなければ、どちらかを見直す。大事なのは、決めたルールを守り抜くことより、実際に始められる形へ調整することだ。
「稼ぐ・鍛える・整える」のすべてを、一度に変える必要はない。今いちばん取り組みたい軸から、一つの行動を選べばいい。
変えたいことが決まったら、そのために今日できる一歩を、いつもの生活の中へ置いてみよう。
今日からできること
- 明日の朝の行動を1つだけ「もし〇〇したら、△△する」の形で決める(欲張らず1つに絞る)
- 条件は「時刻・場所・既習慣の直後」など、毎日確実に起こる具体的なものにする
- 行動は「靴を履くだけ」「1ページ読むだけ」など、疲れた日でもできる小ささにする
- 疲れた日・感情的な日用の「ミニ版ルール」をあらかじめ決めておく
- カレンダーやメモに実行を記録し、続いている事実を可視化する
最後にLeoから一言
続かなかった時、自分の意志の弱さだけを責めたくなることはあるだろう。私も、何度も元の生活へ戻っては、自分を律することばかり考えていた。
でも、今なら見直す場所が分かる。いつ始めるかが曖昧だったのか。最初の一歩が大きすぎたのか。元気な日の自分にしか守れないルールだったのか。気合いを入れ直す前に、変えられる部分を探せばいいんだ。
一度決めたやり方に、ずっと固執する必要はない。帰宅後が難しいなら朝食後へ。10分が重いなら1分へ。目標への思いは持ったまま、進み方は変えていい。
大事なのは、完璧に続けられる自分になることより、今の生活で始められる形を見つけること。まずは、後回しにしている行動を一つ選んでみよう。「何をしたあとなら始められるか」「どこまで小さくすればできるか」。その二つを決めて、次に条件が来た時に試してみる。合わなければ、また直せばいい。そこから始めていこう。
男磨きラボ代表 Leoルールは、自分を縛るためではなく、次の一歩を始めやすくするためにある。今の生活に置ける、小さな合図を一つ決めてみよう。





